PERSON

キャリア入社者インタビュー

チャレンジングな環境・風土の中、
業界に先駆けて先進の金融システムを運用。

神戸 大樹Hiroki Kobe

株式会社SBI新生銀行

システム運用部 部長

2021年入社

理学部数学科卒

前職で培った「クラウド」に関する知見を活かし、
クラウド基盤の運用管理を担う。

大学卒業後、SIer(システムインテグレーター)で10年間勤務しました。主に金融機関関連のシステムの運用・保守を担当していました。業務を通じて、ITが金融インフラを支えていること実感し、実際に金融の現場で技術力を磨きたいと思い、その後ネット銀行へ転職しました。私が転職したネット銀行ではクラウド基盤=AWS(Amazon Web Service)を導入・運用する取り組みを進めていました。私はそのコアメンバーの一人として招聘されました。SIerで培ってきた金融システムおよびインフラ技術に関する知見、専門性を発揮できた場であり、このネット銀行での経験によって、クラウドのプロとしてさらに成長できたと思っています。実際のクラウド導入・運用においては、全体感を示したグランドデザインを描くことができ、確かな達成感を味わいました。
その時期に、SBI新生銀行から声を掛けられたのです。AWSの運用管理を担ってもらいたいと。当時、当行もクラウドを導入していましたが、スムーズに稼働していなかった現実がありました。近年、クラウドの企業への導入が活発化していますが、クラウドに関する統制コントロールや情報セキュリティについて高い意識を持ち続けることは恒常的な課題であり、運用開始後に想定されるさまざまなリスクを把握し対策を講じる必要があります。こうした課題解決に向けて専門性を発揮する、やりがいのある仕事だと感じ、当行への転職を決めました。

クラウド基盤を活用したインターネットバンキング。
業界に先駆けたチャレンジングな試みをリリースに導く。

私が所属するシステム運用部の2班は、新技術導入を担うセクションと位置付けられています。AWSを活用し、SBI新生銀行全体で利用する共通基盤、API(Application Programming Interface)基盤、DWH(Data Ware House)基盤、それぞれの運用管理を実施しています。私が入社時、DWHはすでに運用が始まっていましたが、テーマとなっていたのがクラウド上でインターネットバンキングを稼働させることであり、そのコアテクノロジーが勘定系システムとつながるAPIでした。金融システムのクラウド化は、社内業務システムやシステム開発等での導入が進展しています。一方でインターネットバンキングなど、お客さまに直接つながるシステムのクラウド化は業界全体の課題となっています。その意味で、当行の取り組みは業界に先駆けたものでした。チームメンバーはクラウドを構築する高い技術力、知識を有しており、入社間もなくして、優秀な人材が揃っていると感じました。ただ、クラウドの「運用」「使い方」の知見が乏しかったのは否めません。私が持ち込んだのはクラウドという新たなツールに対する考え方や思想だったと思います。そして、現状の問題を洗い出してクラウド基盤全体の見直しを行い、クラウド上でのインターネットバンキングを実現しました。現在は、班全体の管理・監督および、クラウド利用における技術サポートを担当しています。

壁を越えて120%を生み出す姿勢が成長を促す。
優秀な人材と共に仕事をして互いに高め合う。

前職ではマネージャーとしてチームを管理するという役割は担っていなかったため、この点は転職前後での大きな違いであると感じています。マネジメントの仕事は、単に業務を円滑に進捗させるだけでなく、組織を、そして人を成長させることが一番の役割だと思っています。メンバーそれぞれに個性や考えがあります。それらを尊重して一人ひとりと向き合い、コミュニケーションを図っていくことで、メンバーと信頼関係を築いていきたいと考えています。信頼関係を築くことが、人を成長させ、組織を強くするために欠かせない要素だと思います。また、昨今、ITの進化は目覚ましく、我々もその進化に合わせて成長していく必要があります。仕事を100%達成するだけでは個人、組織の成長は見込めません。壁を越えて120%を生み出していく姿勢が成長を促し、組織を強くすると思っています。
近年、金融業界ではようやくクラウドが認知され使われ始めていますが、広く普及、拡大している現状にはありません。一般に金融システムの世界は保守的な傾向にあり、その中で当行がインターネットバンキングである「パワーダイレクト」をいち早くクラウド上に構築し稼働させたことは、金融業界では中々できない経験だと思います。そのようなチャレンジングな風土・環境があることが当行で働く最大の魅力です。またメンバーの技術力は高く、優秀な人材が数多くいます。そんなメンバーと一緒に仕事をし、互いに高め合い成長できる環境であることも、当行で働く魅力だと感じています。