金融IT・システムコース
グループ個人営業企画部リテールIT開発室 室長代理
松原 秀高
2016年入社
PROFILE
金融系SIer(エスアイヤー、System Integrator)と比べてユーザー(実際にシステムを利用するビジネスに従事している社員)との距離が近く、上流工程から深く携われる点に魅力、面白味を感じて入社を決意。現在はリテールIT開発室の一員として「Salesforce」を活用したリテール業務向けのシステム開発を担当する。




「Salesforce」を利用したシステムを通して、さまざまなリテール業務を支える。
私は、グループ個人営業企画部の内室であるリテールIT開発室に所属し、主にフィナンシャルセンター(支店)やコンタクトセンターなどのリテール業務を担う部署で働く社員が使う業務システムの開発や保守を担当しています。私は、株式会社セールスフォース・ジャパンが提供するクラウドサービス「Salesforce」を利用したCRM(Customer
Relationship Management)と呼ばれる、お客さまの情報や各種取引などを一元管理するシステムのメイン担当を務めています。リテールビジネスにおいて、どの業務を遂行するにもこのCRMが欠かせません。私はSBI新生銀行の口座開設や氏名変更などの届出事項変更に加え、SBI証券および業務提携先のオンライン証券との金融仲介業務(委託を受けて、他社の金融商品取引の勧誘や仲介を行い、金融商品取引を成立させる業務)に関連する機能(証券口座・銀行口座を同時に開設申し込みする仕組み)の開発プロジェクトのPM(プロジェクトマネージャー)として、プロジェクトの管理や推進を主導しています。
プロジェクトは、リテール営業部やリテール戦略部、リテール業務支援部、リテールオペレーション部といったビジネスサイドで活躍している社員(ユーザー)と協力しながら進めていきます。
もしかしたら「システム」と聞くと発注・受注といった頼む側、頼まれる側で力関係が異なるイメージが強いかもしれませんが、私はリテールビジネスの推進メンバーであり、同じ目標に向かって、対等な立場でお互いに意見を出し合う関係性で仕事に取り組むことができています。これが社内でシステム関連部署を抱えているSBI新生銀行の特徴のひとつだと思います。まさに、入社時に私が望んだ環境で仕事に取り組むことができています。PMはユーザーだけではなく、外部のITベンダーともやりとりをしながら仕事をするため、ビジネス業務知識とIT知識の両方のアップデートが常に求められます。PMの役割を全うできるよう、日々自己研鑽を重ねながら幅広い知識を身に付けることを心掛けています。

若手に活躍の機会を与え、IT・システム未経験でも成長できる環境がある。
私がSBI新生銀行を就職先に選んだ理由のひとつは、金融とIT・システムの両方に興味があったからです。金融系SIerを中心に就職活動を行っていましたが、銀行内にIT・システム関連部署を置き、プロジェクト計画・要件定義などの上流工程から携わることができるSBI新生銀行の金融IT・システムコースの応募概要を目にし、金融系SIerよりもユーザーとの距離が近い点が面白いと感じ、応募しました。入社後もギャップを感じるようなことは全くありません。
私が学生時代に専攻していた分野は数理統計学で、IT・システムに関してはそれほど詳しくありませんでしたが、入社後の研修が充実していることから、問題なく業務を遂行できています。もちろん、理系出身者も活躍していますが、文系出身者だとチャンスがないということは一切なく、文理を含め専攻を問わず、IT・システムに興味関心を持っている社員が数多く活躍しています。職場の雰囲気は、風通しが良くフラットで、分からないことは先輩や上司に気軽に何でも相談できます。若いうちからいろいろなことにチャレンジさせてくれる風土があるため、積極的に業務に取り組むことでスキルアップできますし、プロジェクト推進に関しても、早ければ入社2~3年目で小規模プロジェクトのPMを任せてもらえるなど、若いうちから経験できるところが大きな魅力です。

1日の口座開設数が数倍に。成果が数字でわかるからこそ、達成感も大きい。
自分がリリースしたシステムによって、SBI新生銀行のリテール業務の取り組みに貢献できたときにやりがいを感じます。具体例のひとつが、SBI証券の口座開設申し込みと同時に、SBI新生銀行の口座開設申し込みができるようにする社内プロジェクトに参加したときです。SBIグループ入りしたタイミングでプロジェクトが発足し、SBI証券と共同で2022年にリリースしたのですが、結果的にSBI新生銀行の口座開設数が飛躍的に増え、顧客基盤の拡大に大きく貢献できました。1日の口座開設数が従来の数倍に跳ね上がるなど、具体的な数字を目の当たりにすることで自分が取り組んできた成果を実感でき、大きな達成感を味わうことができました。
このプロジェクトでは、リテールビジネスを推進している社員(ユーザー)と対話を繰り返しながら、私自身がシステムの全体設計を担いました。プロジェクトを推進していく過程で、数多くの業務的な課題、システム的な課題と向き合うことになりましたが、それを一つひとつ解決していくことの難しさと、解決したときの喜びを感じることができ、非常によい経験となりました。

相手に伝えるために「絵(図)」を描くことが、自身の理解度の確認にもつながる。
この仕事で大切なのは、自分が伝えたいことを相手にわかりやすく伝える工夫です。正確に相手に伝わらなければ、プロジェクトを推進するうえで認識齟齬が生じ、気付いたときには手遅れになってしまう場合もあります。特に、システムに関する話は専門用語が多くなりますが、ビジネスを推進している社員(ユーザー)にとっては難しいこともあるため、コミュニケーション上の工夫が必要になってきます。専門用語を使って、難しい話をそのまますることは誰でもできますが、私が常に心掛けているのは、ホワイトボードやExcel上でわかりやすい図を描くことですね。図にできるということは、自分の中で情報がきちんと整理できている証でもあります。チームの若手メンバーの育成をするうえでも、意識的にこうした工夫をできるように指導しています。
SBIグループにはたくさんの企業があり、それぞれがシナジーを発揮していく“企業生態系”の構築を進めています。リテールビジネスにおいては、SBI証券やSBIマネープラザとの協業が現在もの凄いスピード感で推進されていますが、これから先、SBIグループ内のさまざまな企業との協業プロジェクトが発足されてくると思いますので、積極的に自分も携わり、お客さまに新たなサービス・価値体験を提供し続けていきたいと思います。

ONE DAY SCHEDULE 1日のスケジュール
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8:00
出勤
始業時間を早める時差勤務を利用し、早めに業務開始。メール確認・当日行うタスクの整理を行う。
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10:00
デスクワーク
担当プロジェクトに関するシステム構成図やデモ用テスト環境を用意し、打ち合わせの準備を行う。
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11:00
打ち合わせ
リテール関係部の担当者と、システムの機能面についての要望の確認や、実装が難しい機能についての説明、代替案の提示などを行う。
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12:00
昼休憩
オフィスビルに併設された食堂でランチ。
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13:00
成果物のレビュー
チームメンバーが作成した資料やテストケース※のチェック。修正点や不足点などについて適宜アドバイスを行う。
※不具合を未然に防ぐために行うテストの手順や確認観点を記載した資料 -
14:00
打ち合わせ
SBI証券のシステム担当者とテスト進捗の共有を行い、主にテストの進捗が芳しくないポイントやプログラム修正が必要な機能の共有を行い、完了目途を伝達する。
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15:00
プロジェクト進捗報告
上司に対してプロジェクトの進捗報告を行い、フィードバックを受ける。プロジェクトの資料はリリース後も保管するため、指摘を受けた点はすぐに修正する。
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17:00
退勤
家事・育児のため、早めに帰宅。
CAREER これまでのキャリア
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1年目
システム開発部
住宅ローン審査システムの担当としてプロジェクトへの参画、保守を担当。 -
3年目
グループ個人営業企画部リテールIT開発室
クラウドサービス「Salesforce」を利用したシステム開発プロジェクトを担当。 -
6年目
グループ個人営業企画部リテールIT開発室
オンライン証券との金融仲介業務にかかわるシステム開発プロジェクトを担当。 -
8年目~
現在グループ個人営業企画部リテールIT開発室
SBI新生銀行口座開設申し込みページやSBI証券との金融仲介業務にかかわるシステム開発プロジェクトを担当。