海外事業会社の経営に深く
かかわることで
自身の視座を
高め、
大きく成長できる。
ファイナンス担当として
出向し、
海外事業を
現地から牽引。
私が所属するグループ海外事業統括部では、グループ全体の海外事業の企画・立案、推進ならびに投資先企業のガバナンス管理を行っており、さまざまな関係者や投資先企業の経営陣、社員と連携を図るため、投資先である海外事業会社に出向者を派遣しています。ニュージーランドのUDCには、リスク部とファイナンス部にSBI新生銀行から1名ずつ派遣しており、私はファイナンス担当として、現在、現地で業務を行っています。
出向者としてUDCでの業務を遂行するにあたり、日本にいるグループ海外事業統括部のメンバーから多岐にわたるサポートを受けています。ニュージーランドと日本では、夏季は4時間、冬季は3時間の時差があるだけでなく、言葉の壁、遵守すべき会計基準など、さまざまな違いがあります。そのギャップを埋めるために、グループ海外事業統括部のUDC担当と密なコミュニケーションを図り、SBI新生銀行の関係部署や親会社であるSBIホールディングスからの質問への回答、決算情報に係る提出書類の作成、会計監査法人への相談などを一緒に行っています。そのほかにも、UDCの資金調達戦略の検討、SBI新生銀行とUDCとの英文ローン契約書のドキュメンテーション、契約内容に基づいたローン実行など、幅広い業務を担当しています。

買収時の予算策定にかかわり、
新たな挑戦がしたいと
異動を決意。
前職でシンガポール勤務を経験したこともあり、以前から海外事業に関心がありました。2020年にSBI新生銀行がUDCを買収する際に、グループ経営企画部でUDC買収案件を担当し、UDCの予算策定に携わったことがきっかけで、新たな学び、自分が経験したことがない業務に惹かれました。その後、グループ人事部から「UDCの仕事にチャレンジしてみませんか?」と異動の打診を受け、ニュージーランドへ赴任することを決めました。
グループ海外事業統括部は、2020年のUDCの買収を機に設立された比較的新しい部署ですが、上司や先輩は、海外での業務やM&Aにかんする経験・知識が深く、大変心強いサポートを得られますし、学ぶことも多く、勉強になります。また、業務を遂行する際、判断に迷った場合にはいつも適切なアドバイスをいただけますし、若手の活躍を推進し、いろいろなことにチャレンジできる職場環境が整備されている点も大きな魅力だと感じています。
海外事業に携わるうえで重要なのは、コミュニケーション能力だと思います。もちろん語学力は必須ですが、それより重要なのは、相手を尊重し、相手の話をよく聞き、自分の立場や考えを適切に伝え交渉する力です。UDCの会議は、ときに冗談も交えながら全員が積極的に意見を言い合います。そこで私は会議の前に資料を読み込み、不明点は会議中に質問できるようにし、自分の意見を持つようにしています。海外では、会議に参加する以上、発言しなければ、会議に参加する資格はない、存在価値はないと思われてしまいます。


さまざまな困難を乗り越え、
両国の税務当局から
合意通知を受領。
やりがいを感じる場面はとても多いですが、なかでもSBI新生銀行とUDCとの親子ローンにかんして、両国の税務当局と税務調整方法について合意できたときには、大きな達成感を味わうことができました。
海外子会社との取引においては、国ごとに税率が異なるため、税務上、どちらかの国で申告所得が過少に計上されないように、価格の算定方法などを両税務当局に申請する必要があります。契約内容に基づいた計算方法や銀行法の考え方などを両税務当局に理解してもらうため、主管部、銀行の税務担当、監査法人と何度も話し合い、UDCのCFO(Chief Financial Officer)や現地監査法人とも協議を重ねた結果、両税務当局から合意通知を受領することができました。さまざまな困難に直面しながらも、関係者を巻き込んでチーム一丸となって課題を解決できたのがとても印象的でした。
ニュージーランド赴任を始めるにあたり、家族との時間を必ず作るように、自分なりのルールを決めました。ニュージーランドには単身で来ているため、平日は数分でもいいのでこまめに日本にいる家族に連絡をして、週末にはオンラインで長めにコミュニケーションの機会を設けるように心がけています。また、せっかくなのでニュージーランドの大自然を満喫しようと、週末はトレッキングをしたり、ランニングしたりしています。美しい景色のおかげで心身ともにリフレッシュできていますね。

UDCのよい部分を、
グループ全体に
フィードバックしたい。
グループ海外事業統括部で活躍している社員は皆、協調性があり、各分野のスペシャリストが揃い、人として信頼できる誠実な方が多いと感じています。最初はわからないことがあって当然です。疑問に思ったことは何でも質問して解消すればいいのです。そんな考え方ができる方と将来一緒に働けると嬉しいですね。不知は恥ずかしいことでも何でもないので、むしろ、それをしっかりと主張し解消することを目指す言動は、互いの信頼関係が構築され、仕事がやりやすくなる一歩につながると思います。チームや組織にはいろいろな方がいるので、もし自分の意見とは違っていたとしても、気にする必要はありません。人の意見に耳を傾けたうえで、自分の意見を主張することができれば、より強固なチームワークを構築できるメンバーとして迎え入れてくれると思います。
私は今、UDCのFinance Executive Officerとして取締役会や経営会議に参加することを通じて、現在のUDCの状況だけでなく、将来のUDCの成長戦略を経営者目線で考える面白さ・難しさを感じています。UDCは社員が250名程の会社ですが、いつも冗談を言い合っている非常にアットホームな会社です。その一方で、社員一人ひとりは、自分の業務に誇りを持っており、常に効率性を考え、決断も早く、圧倒的なスピードを持って業務を遂行しています。今後はこうしたUDCのいいところをSBI新生銀行に持ち帰り、社員がさらにイキイキと働ける環境づくり、組織運営に携わっていきたいと思っています。


1日のスケジュール
One day Schedule
8:30
出勤
前日届いたメールや1日のスケジュールの確認。
10:00
会議
経営会議に参加。先週からのセールスのアップデートや今後の行事などについて話し合う。
11:00
資料の確認
急ぎの照会への対応、午後からの会議資料の確認。
12:00
昼食
近くのカフェでランチ。日本食が恋しくなったときにはカレーライス店へ。
13:00
会議
CFOとの会議を行う。
14:00
情報収集
ニュージーランドのマーケット情報を収集。
15:00
ミーティング
グループ海外事業統括部とのミーティング。
16:00
事務作業
急がない仕事の対応、明日以降のスケジュール確認、CEOとの1on1ミーティングなど。
18:00
退勤
これまでのキャリア
Career
転職
新生信託銀行
新卒として、地方銀行に入社。そこを振り出しに大手建設会社などでさまざまな業務を経験した後に、新生信託銀行に転職
転職1年目
新生信託銀行
財務管理部にて管理会計を担当。月次決算と予算策定に従事し、新生信託銀行の経営会議で月次の実績報告を担うほか、部毎の経費予算管理制を導入し、経費の削減に貢献
転職7年目
新生銀行(現 SBI新生銀行)
グループ経営企画部
計数管理担当として、グループ全体のセグメント決算、経営会議・取締役会への実績報告資料作成、四半期ごとのセグメント別の開示資料作成および年次の予算策定に従事
転職15年目
グループ海外事業統括部
統制セクションメンバーとしてUDCを担当。親子ローンの契約書策定やローンの実行業務、UDCの予算策定業務に従事
転職15年目〜現在
UDC Finance Limited
Finance Executive Officerとして、UDCの連結ベースでの予算策定や、資金調達、会計処理について、関係部署や会計監査法人と協議し、方針を決定する業務を遂行